『離人症バー』のご紹介 【離人症当事者のイベントについて】

アイコン提供:のら(@no____la_r)さん
今回は私も参加したことのある当事者イベント「離人症バー」についてご紹介します。
離人症バーとは
「離人症バー」は離人症の交流イベントです。離人症当事者や離人症に関心のある人たちが集う場となっています。
イベントは2022年12月に東京・新宿で初開催されました。それを皮切りに、神奈川のほか、愛知、大阪でも開かれてきました。
離人症バーは主に「イベントバー エデン」で開催されています。「イベントバー エデン」は全国展開のバーで、誰でも”一日店長”をすることができ、自分が企画したイベントを開催することができます。
「離人症バー」の発起人は、当事者である、のらさん(@no____la_r)。
また、同じく当事者のフタノキさん(@futanoki)さんもこれまでに主催&のらさんとの共催を行ってきました。
2024年8月の開催では「離人症カフェ&バー」として、お昼や夕方の時間帯でも来店できるように15時~22時に開かれました。
離人症バーはこんなところ
離人症バーの様子
主催者・のらさんに離人症バーの様子を聞いてみました。
- 「離人症を何十年も慢性的に抱えてきたが、共感を得られたのは初めて」という人が多い。
- どこのバーで開催しても遠方から来る人がほとんど。
- 周囲に伝わりにくい離人症の感覚を共感し合える不思議や喜びがある。
- 皆、帰る頃には安心したような笑顔になっている。
- 離人症当事者ではない人からも興味を持って質問してもらえるので、当事者も自分の感覚をより深堀りして言語化できる。
仲間や情報が見つかりにくい離人症では、このような機会は貴重なものです。離人症の方々と会える交流会・オフ会や自助会等の存在は他にほとんどありません。
のらさんによると、参加者と「こうやって話しているけど、この間もお互いに現実感ないんですよね〜」と笑いあう場面が印象的とのこと。当事者が対面で会う機会は貴重なものですね。
離人症バーの特徴
離人症バーは、バーで好きな飲み物(お酒やソフトドリンク)を楽しみながらお喋りできるので、ただ当事者で集まるというだけよりも気軽に参加できます。
参加は予約制ではないので、開催日直前や当日の飛び込み参加もOK。私がイベントに行ったときには途中で続々と参加者が訪れたので、予定の調整もしやすいと思います。
また、イベント参加は離人症当事者だけでなく、「離人症について知りたい、興味や関心がある」という方も歓迎。実際に、当事者以外の方々も訪れて一緒に話をしています。
行ってみた感想
私も離人症バーに参加したことがあります。
のらさんとは以前からXで交流がありましたが、改めて詳しく話してみると、離人症の発症時期や症状、離人症以外の特性について似ているところが多かったです。文字だけではわからないことも実際に対面で話してみると、意外な共通点が見つかったりしますね。
普段からネット上でウダウダやってる私としては、生身で当事者に会うというのは大切なことです。「ほんとに仲間がいるんだ!」と思えました。
離人症の人たちが本当に存在してここに集まっていること、これは不思議な感覚です。普通に暮らしていたら「自分も離人症です」という人には会いません。病院や福祉関係の人たちもあんまり離人症に詳しくないのです。
症状の程度はあれど離人感自体を経験したことのある人はこの世に多いらしいので、これからもっと認知されれば、仲間も増えていくと思います。離人症バーは仲間の存在を感じることができ、人生を励まされるイベントです。
今後の情報について
離人症バーの今後の情報は、のらさんのXアカウントで確認を。
のらさんは離人症の他に、発達障害や鬱などについての発信や、コスプレや歌系などのイベントも開催しています。それらの多様な活動は、他ジャンルのフォロワーが離人症に関心を抱く入口にもなっています。
また、のらさんはSUZURI(オリジナルグッズ販売サイト)にて離人症グッズを販売中。こちらは全て利益ゼロの原価販売で展開しています。
今後、開催情報などあれば当ページのトップにお知らせしていきたいと思います。
離人症バーに興味がある方はぜひ参加してみてください!
